今日は文字大量です。
上記のタイトル、「え、自分はどっちだろう?」と気になる方も多いと思います。
誰でもみんな、「治る人」がいいですよね。体が辛いのですから。
ここでちょっと、例え話をします。
あなたは風邪をひいています。熱があり鼻水が出ていて、病院で抗生物質をもらいました。薬は1週間分です。
薬をもらって2日目、熱が下がりました。
4日目には、鼻水も止まり、いつも通りの体調に感じられます。
残り3日分、手元には抗生物質がありますが、あなたは飲みますか?
ここで「体調が回復したなら、もう薬は飲まない」という人は、「治らない人」です。
ただの解熱剤なら、熱が下がった時点で飲むのをやめていいと思います(実際そう指導されると思います)。
しかし抗生物質は、体の細菌に対抗するための薬であり、症状がなくなっても体内にまだ菌がいる可能性がある以上、きちんと服薬した方が安全です。
体内にまだ菌がいる状態で服薬を辞めると、下手をすると菌が進化して、より強力になってしまいます。これらが耐性菌と呼ばれるものです。
治りきらないまま長引くこともありますね。
つまり「根拠なく自己判断を取り入れる人」が、治らない人です。
整体治療もこれと同じことが言えます。
頭痛や腰痛がなくなったから、と施術を中断したり、また長期の来院スパンにすると、いつまでも原因が治りません。
痛みは上記の風邪で例えると熱や鼻水であり、骨格の歪み・ねじれは菌に相当します。
(※個人的には、解熱剤などの服薬も、仕事などでどうしてもという必要がない限り、飲む必要がないと考えています。その辺りはまたいずれ)
昨日、「具合が悪い」と、私の兄が急遽治療を受けにきました。
うちの兄、一言で言うと「治らない人」です。
私の兄だけあって、骨格が崩れやすいところは似ているのですが、それでも男性なので、以前は私ほどには具合の悪さが表面に出ていませんでした。
が、ここ数年は、薬が効かない程の頭痛を始め、各所の痛み、吐き気、自律神経失調症…挙げればキリがありません。
今年から、私が自分の施術所を構え、やっと集中して治療ができるようになりました。が、
・痛くならないと来ない
・日常の習慣の改善をほぼしない
…身内の言うことだから、真剣に捉えない。というのはあると思うのですが、これは大変です。
今までこの生活で体がおかしくなったというのに、変えなければ、悪くなるペースは変わりません。
それでもここ半年、できる範囲で集中して施術をし、具合の悪くなる頻度は相当減ったらしい兄ですが。
「楽になった/マシになった」と言って、菌の残る状態で見送り、「痛くなった」と、菌満載の状態で出迎えるのは、妹は施術者として大変口惜しいのです、兄よ。
とても長い目で見れば改善には向かっているものの、具合の悪い状態が長く続くのは、よくないことだと思うのですけれどね。
兄の経過の写真を掲載しようと思ったら、最近は撮っていませんでした。
近々撮影したら、以前と最近の比較ができるようにしたいと思います。