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「冷やす」と「冷える」

「冷やす」と「冷える」
2015年08月06日

猛暑日が続いています。
私は寝る時のエアコンが好きではないのですが、寝苦しさによる睡眠不足よりは…と、最近は夜もエアコンを使用して寝ていますが、やはり冷えるなあと思いながら起床しています。

さて、熱中症対策が叫ばれている今、熱に当たらないようにすることは勿論大事なのですが、体の冷やし方にも「いい冷やし方」と「よくない冷やし方」があります。
今回はそんなテーマでの記事です。

最近はとにかく暑くて、体に熱がこもってしまう。と人に言われた場合、私は「首と脇を冷やすといいよ」と返答することにしています。
保冷剤を首や脇に当ててしばらくいると、ここは体の主要な血管が通る場所なので効率的に体を冷やすことができます。
長時間やりすぎるのはやはりよくないのですが、これは体にダメージの少ない、「いい冷やし方」です。

では悪い冷やし方とはどんなものでしょう?
最近、ネットで見かけた「こうすると涼しいよ」という記事が、”体に霧吹きをかけて扇風機に当たる”というやり方でした。
お風呂後の扇風機がすごく涼しいのと同じ理屈ですね。しかしこれは、実はNGなのです。
すごく簡単に言うと「冷える」からです。

体の体温調節機能には、発汗不感蒸散の2種類があります。
不感蒸散とは、本人が気が付かない程度に微量の水分を体から出して、その気化熱で体温調節をする機能のことです。
不感蒸散で追いつかないくらいに気温が上がると体は発汗を始めますが、発汗は体温調節のメイン機能ではありません。
そして体の表面が濡れている状態だと、この不感蒸散という機能が使えません。
ですので、暑くて汗をかいている時も、こまめに汗を拭った方が、効率的に体を冷やすことができます。

瞬間的な冷却は、体温を維持できるのでいいのですが、長時間、濡れたまま冷やすなどをすると、体の中まで冷えてしまいます。いわゆる万病の元の「冷え」ですね。
筋肉や内臓まで温度が下がって、こうなると体調の維持に色々と支障が出てきてしまいますので、一時的には涼しくても、その後が却って辛いことになります。

例えて言うと「一瞬の水風呂」はOK、「長時間の水風呂」はNG、と言ったところでしょうか。
「体を濡れたままにしない」、「長時間は避ける」の2点を心得ておくと、冷えは防ぎやすいかと思われます。

また、先日の記事で紹介したハッカ油などの、涼感を得るアイテムは、実際に体温を下げるわけではないのでやはりクールアイテムとして優秀ですね。

余談ですが、エアコンを付けて寝て、起きると足が冷えていて…という方にはレッグウォーマーをお勧めしています。
大きいもの、分厚いものでなくても、足首を覆っておくと、夏の足の冷えによく効きます。

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