頭の形は固有のもの、そして固定のもので、変わらないと一般には認識されています。
しかし実際には頭の骨って一枚岩(骨?)でできているものではなく、複数の骨がうまく組み合わさって(これを縫合といいます)頭部を形作っているものです。
赤ちゃんの頃はまだ骨格が成長しておらず未完成なので、頭頂には骨のない部分もあります。
この縫合の部分は僅かですが可動し、体には大きな変化が出ることもあります。
実際に頭蓋矯正を行っている治療院も多くありますし、小顔や美顔矯正とうたっているサロンも、これを応用しているところが少なくありません。
さてあんず整体院はと言いますと、メインは骨盤矯正としていますが(身体の土台ですからね!)、実際には肋骨も首も足も、そして頭も矯正をしています。
初めて治療を受けるくらいの、長年の歪みが大きい方は、頭が小さく固く締まっていることがとても多いです。
これは体がねじれて、頭も同時にねじれてキューッとなっている状態なのです。
施術を重ねて体に余裕が出てきますと、頭も少し大きく、緩んだ感じになります。頭が平たい方(いわゆる絶壁)も、後頭部に丸みが出てきます。
顔のパーツも、歪みによって変化が出ている方は整いますので、美顔矯正と言えなくもありません。
世間的には小顔、頭も小さい方がスタイルがよいということでいいものとされているように感じますので、「頭が大きくなりましたね!」と患者さんに言うと、なんだか誤解を受けてしまいそうです。(勿論きちんと説明をします)
しかし考えてみてください。
ハチマキやカチューシャなど、頭を締め付けるものが長時間、きついままの状態であったら、体が辛くありませんか?
身体がねじれる=頭もねじれる=頭を締め付けている、つまり体の歪みが大きい人は、常に頭を締め付けている状態に等しいのです。
それは体も辛くなるはずです。
あんず整体院では、頭にのみ焦点を絞って施術をすることがないのであまり会話には上がりませんが、「頭の形は普通に変化するものです」と、聞かれた際にはお返事しています。
先日、とある患者さんにまさに「頭が緩んで、大きくなりましたね」とお話した時のこと。
「そう言えば、いつもの帽子のサイズが最近合わなくて、頭が太った?!とか思ったのよー」と。
帽子のサイズまでは気が回りませんでしたが、確かに十分起こり得ることです。
当院では”患者さん自身が自分の体に意識を向ける”ことを大事にしていますので、こういう変化に気付いてもらえるのはとても嬉しいことです。
余談ですが、先日美容院で頭の話をしてきました。
頭髪のプロが言うには、頭皮の固い方(当院で見る「頭が固く小さい」方ですね)はやっぱり髪の健康状態がよくない方が多く、セットもしづらいとのこと。
全身に言えることですが、歪みのある部分は血流等の循環も悪くなりますので、髪にもそれが出るのでしょうね。例えばこれが足だとむくみや冷えになります。
身体の理屈は、全身通して同じなのですね。